クリエイティブな人間になる為に
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
ただでさえ本を読む人が減ってきている現代人(発売は12年前ですが!)に「10冊同時に読め!」という無茶ぶりをしてしまった本書。
そして、本を読まない人はサルだとも言い放っているところが逆にスッキリしますね(笑)
本書は【同時並行・複数冊読書】を推奨しており、著者は現に、複数冊の本を同時並行して読み進めています。
自宅のリビング・寝室・トイレなど、それぞれの場所に本棚を設置し少しのスキマ時間を利用して読むという徹底ぶりです。
①今の時代だからこそ、読書。
まず著者はこれから変化の激しい時代ほど、多読するべき重要性をこう説いてます。
「質の良い情報を集めるには、知識を有効活用できる能力がなければならない。
それには理想や思想、哲学が必要である。
多くの本を読んでいる人ほど、自分なりの思想や哲学を築き上げられる。
つまり、読書家ほど質の高い情報を集められるよつになっているのである。」
今は、スピード勝負の時代。そして、情報は自ら取りに行かないと周りに先を越されるのです。
では、どうすればいいか⁇
本から情報という大量のシャワーを浴びて、自分の感覚を磨く必要があります。
大量の情報から、いかに効率的に必要な情報を取得するか⁇
それは残念ながら多読するしかありません。
多読することによって、「自分に必要な情報」「必要ではない情報」を選別する力が鍛えられるのです。
この力が鍛えられることによって、自ずと読むスピードが早くなり、更に多くの本を読めるようになります!
②クリエイティブ・クラスになる為に
そして、これからの時代に求められるのは“自分の頭で考えて行動できる”クリエイティブ・クラスの人間といえます。
クリエイティブ・クラスの人間に求められるのは、
①アイデア力
②実行力
③問題解決力
④コミュニケーション力です。
あらゆる仕事に対して「なぜ?どうして」と疑問を投げかけ、つねに工夫・改善していける力が必要です。
その為に効果的なのが、
そう!「超並列」読書術です。
読書スピードも優先している為、受動的な読書ではなく、
「どこを読み飛ばし」
「どこで読むのをやめ」
「どこをじっくりと読むのか」
を判断する必要があります。
有益な情報を主体的に選び取っていく作業を繰り返すことによってクリエイティブ・クラスに必要な能力が自然と身につくのです。
今まで全く本を読んだことない方にとっては、いきなり10冊とかハードルが高いと思いがちですが、本屋での立ち読みも「アリ」です。
週に1回書店へ行き、5冊立ち読みすると、買って帰らなくても月に20冊の本を読めます。
それだけでも自分にとっては大きな価値になりますので、まずはここから始めてはいかがでしょうか。